●江戸和本●〈算法入〉勧農固本録 万尾時春 農業 和算 享保10年 農書

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〈算法入〉勧農固本録 【判型】大本2巻2冊。縦259粍。 【作者】万尾時春(マオトキハル・万尾六兵衛)作・序。 【年代等】享保10年3月自序。享保10年4月、平維章(篠崎東海・子文・金吾)序。享保10年9月、原謙亭序。刊。江戸中期後印。[京都]小川彦九郎板。 【備考】分類「農業・和算」。農村における百姓や庶民への指導的立場より種々の注意事項を始め農村行政を記す。正しくは『算法入 勧農固本録』。江戸時代中期の農書。丹波篠山 (ささやま) 藩士万尾 (まお) 時春が著わし、小宮山昌世らの序文がある。享保 10 (1725) 年刊。「郷村諸事吟味の事」以下農政全般にわたり9章 163ヵ条の心得を説くが、従来の類書の説を批判し、老農旧吏の意見を聞いてまとめてあり、江戸時代中期の殖産勧農思想を知るうえで代表的著作とされる。 江戸時代の農政書。丹波国篠山藩士の万尾時春が1725年(享保10)に刊行。上下2巻。書名は〈民は惟(これ)邦(くに)の本、本固ければ邦寧(やすし)〉の由来による。内容は土壌や作物などの農業技術にも触れているが、検地や検見や年貢の収納等、幕藩体制下の農村統治法に力点がおかれている。江戸中期の農村統治、あるいは支配者の農民観を知るために有用である。《日本経済大典》所収。 ★原装・題簽付き(1冊存、1冊欠)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、1万円~5万400円】。

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